ジル=ド=レイ(ランスロット)

 

ルカシュがローマ入りし、退魔士となる以前、まだ彼がヨーロッパ各地を吸血鬼として荒らしていた頃、当時の教皇庁において対妖魔狩りに最も貢献していた最初で最後の【聖騎士】。

ルカシュの〈ラクシャーサ〉と同様、聖職者の間では【円卓の騎士】の長になぞらえ〈ランスロット〉の異名で呼び交わされるが、その正体は、かの【百年戦争】を【聖処女】ジャンヌ=ダルクと共に戦い、フランスに勝利を齎した【聖なる怪物】ジル=ド=レイ元帥その人。

歴史上の彼も数奇な運命に翻弄されたが、史書に記されなかったもう一つの人生は、それ以上に波乱に満ちたものだったようである。


彼もまた後天性の吸血鬼なのだが、ルカシュとは違い、先天性種により血と魂の株分けをされたわけではなく、ただ己の知識と力のみで異種へと転向した極めて珍しい存在であり、またその唯一の生き残りとされている。その為、どうしても先天性種やそのファミリアと比べると魔力や筋力の面で劣るが、それを補って余りある程、生来の戦闘センスが高く、また本人もこれを磨く事を怠らなかった故に、全盛期のルカシュとさえ、正面からまともに勝負が出来た。

しかし信仰心に関しては、それこそ現在のルカシュ以上に薄い無神論者で、当時としては異例とも言えるその徹底した現実主義により、祖国と領民の為、教会の教義に反する事だと分っていながら、異端の知識によって自らの意思で人の身を捨てた。

持って生まれた軍略の才と、後に得た超越者の力により、結果、戦場で数々の武功を上げ、若くして救国の英雄となったが、彼が持つ広大な領土と莫大な財産に目をつけた国王や力を欲していた教会に陥れられ、歴史上から謀殺される。利用されると分かっていながら、どうする事も出来ず、みすみす戦友であるジャンヌを亡くしてしまった贖罪の意識から、教皇庁の手駒として長らく甘んじていたのだが……

 

作者コメント: エリザベート=バートリと並ぶ、歴史に名高い快楽殺人者も、『かおす本舗』の偏愛フィルターを通すと、あら不思議、悲劇の美形騎士に大変身してしまうという超絶フィクションキャラクター。そのアレンジぶりは某伝奇活劇ビジュアルノベルの正ヒロイン並。正史とは違い、こちらのジル元帥はいっそ気の毒な程の善人です。

 

歴史やオカルトに詳しい方は『サギだろ、コリャ』と言わず、まぁ、水戸黄門≒徳川光圀みたいなものだと思って割り切って下さい。

……逆に実在のジル元帥を知らない方は、そのまま夢見ておいた方が幸せかもしれません。ググれば間違いなく凹むから(笑)。

 

Data

年齢

600歳前後

誕生日

不明

血液型

不明

身長

186cm

体重

78kg

イメージカラー

銀、白、ネイビーブルー

種族系統

後天性吸血鬼

趣味

読書

大切なもの

忠義

嫌いなもの

不忠義

苦手なもの

不明

アイカラー

ターコイズ

ヘアカラー

白髪(実際は濃紺だった)

特技

武芸全般。戦場に出てからは全く縁がなくなってしまったが、芸術にも通じる。

能力

吸血鬼としての能力・ランクはルカシュよりも低く、特殊能力も殆どないが、生前のポテンシャルが比較にならないほど高い為、戦闘能力は勝るとも劣らない。

特徴

腰に届く程の長い白髪(想い人を亡くした際、その心労により色素を失う)。長身であり、容姿はとても端正。切れ長の美しい碧眼は、戦闘時のみ燃え立つような赤眼に変わる。

 

 

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