サー・イシュトヴァン=バートリ

 

ルカシュが追う〈貴人〉の兄にあたる先天性ヴァンパイアの一人。片眼鏡(モノクル)の似合うインテリ系美男子。妖艶で危うげな魅力を持つ妹とは異なり、穏健かつ冷戦沈着な男性である。

 

時折、ルカシュ達の前へ気まぐれのように現れては、有益な情報を流したり、忠告を与えては去っていく。ただし、その物言いは常に遠回しで含みを持っている為、聞く者によっては誤解を招きやすく、かえって事態を混乱させる事も。さらに性質が悪い事に本人もそれを面白がっている節があり、一概に見方とは言い切れない、なかなか食えない人物である。

 

〈貴人〉との仲はあまり良好なものではないようで、妹に対して露骨に敵意を見せる事はないが、さりとて協力関係にあるわけでもない。一定の距離を保ち続けている。

 

ルカシュとは違い、彼は表社会における地位もかなり高く、その処世術には抜け目が無い。現在は本人曰く「イギリスで実業家をしている」らしい。

 

作者コメント: イラストこそろくに描いてはいませんが、動かすのが非常に楽しいお気に入りキャラの一人。登場する話の設定が設定なので、主人公と絡ませると、途端に周囲に耽美という名の薔薇の芳香が漂い始めます(笑)。

 

しかしながら、見た目の麗しさとは裏腹に、彼らの関係は非常にドライでクール。実際はイシュトヴァン兄貴が一方的に主人公にチョッカイを出して彼と周囲の反応を楽しんでいるだけ。基本的に『エンハイ』のイグナツと同様、他人で遊ぶのが趣味という、Sの字な御仁。一見、主人公の事が気に入っていて、妹と恋人の取り合いをしているように傍からは誤解を受けがちですが、腹の中では、二人がうまく共倒れしてくれると楽でいいなぁ、などと思っている。実力はあっても、自分では直接手を下さず、使える他人を利用し、最低限の労力で目的を達成する……純粋な霊格はともかく、精神的にはよほど某〈全知神〉やその息子達よりも〈魔王〉の名に相応しいキャラであります。

 

こういう本当の意味で〈悪党〉な人物というのは、なかなか創りたくても創れないので、作者の思い入れはおそらく周囲が思っている以上にあります。残念ながら出番にはあまり反映されないけれど(笑)。お耽美万歳。

 

Data

年齢

不明(推定二千歳以上)

誕生日

不明

血液型

不明

身長

183cm

体重

68kg

イメージカラー

種族系統

先天性吸血鬼

趣味

観劇

大切なもの

自分

嫌いなもの

退屈

苦手なもの

特になし

アイカラー

ブルー

ヘアカラー

ブラック(色指定はダークブルー)

特技

巧みな話術。貴族趣味かつフェミニストで、特に女性の扱いに関しては非常に得意。

能力

吸血鬼としての能力・ランクはルカシュよりも上。

冷静沈着な策謀家。

特徴

長い黒髪。片眼鏡に知的な雰囲気を漂わす、典型的な英国紳士。

 

 

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