ルカシュ=ディフラ=バートリ

〈ラクシャーサ〉の異名を持つ、ヴァティカン教理聖省管理下特権退魔士〈スパーダ〉のトップで本作の主人公。年齢・人種系統・出身地すべてが不明の美形神父。当然名前も偽名である。

 

『極道神父』『暴言怠惰神父』『セクハラ神父』『スクルージ(=ドケチ)』『根性きりもみ三回転半』(by蓮美)などなど、ひどい言われようの彼だが、その実体は、かつて自らが属する教皇庁を苦しめた〈ネーヴェル・ヴォルフ〉と呼ばれる爵位クラスの後天性ヴァンパイアである。(ちなみにランクは伯爵(グラーフ)

 

人間としての彼は、200年以上前に21歳という若さで急逝した伝説的音楽家で、研究家達によって現在も遺作や埋葬場所が調査されている。そのためか音感は素晴らしいものがあり、一度聞いた曲なら全て覚えてしまう。楽器は一通りこなすが、特にピアノの腕は超一級。声楽にも優れる。

歴史上は病死とされている彼だが、実際はパトロンであった貴婦人がヴァンパイアで、彼女によってその身を魔性へと変えられた。その際、邪魔者扱いされた婚約者を惨殺されており、自分と彼女を弄んで消えたマスターヴァンパイアを激しく憎悪している。

 

憤りから哀哭の羅刹と化し、立ち塞がる者全てを屠った時期もあったが、現在は宿敵であった教皇庁稀代の退魔士として日本を中心に活躍しながらマスターヴァンパイアの行方を追っている。

もっとも彼に言わせれば、退魔士をしているのは贖罪の意思によるものではなく、教会に対する復讐の一環にすぎないという(魔性の存在を忌み嫌いながら、その力を借りなければならない彼らを心の内で嘲笑っているというわけだ)。よって、教皇庁に対する忠誠心など微塵も持ち合わせていないため、独断専行・規律違反はお手の物。その尻拭いにヴィンセントとレジーナがいつもおわれる事になる。

しかし、生前からのカリスマ性や、誰よりも豊富な経験に基づく奇麗事で終わらないお説教は何気に評判がよく、本人が思っている以上に司祭としても逸材のため、教皇庁としても目をつぶらざるを得ないところがあるようだ。

 

作者コメント:『かおす本舗』史上、正真正銘の人気ナンバーワンキャラ。

姉妹作の人気キャラであるダレフが圧倒的な女性支持に支えられているのとは比較的に、彼の場合、その支持に占める男女比がほぼ同率なのが強み。私的には『キャラ人気は同性に支持されてこそ本物』と思っておりますので、その意味ではとても喜ばしいのですが、正直この支持の高さは意外でした(汗)。

彼の原型キャラを創作した当時(小学生時代)は知るよしもありませんでしたが、『神父』『吸血鬼』という二つの単語は、その筋では大変萌え心をそそられるキャラとなりうるらしく、その後、角川スニーカーの某作品が大ヒットするにあたり、「なるほどね」と改めて納得した次第であります。

Data

年齢

不明(外見は20歳前後)

誕生日

12月25日

血液型

不明

身長

182cm

体重

71kg

イメージカラー

黒/赤

種族系統

後天性ヴァンパイア(完全体)

趣味

骨董品収集。旅行(放浪癖あり)

大切なもの

想い出。

嫌いなもの

女性(だがらといって男性が好きでもないので、ようするに人間嫌い)。

苦手なもの

水泳。内陸生まれの為、カナヅチ。

アイカラー

シルバーグレイ

ヘアカラー

ブラック(イラストではブルネット調)

特技

楽器演奏(元プロ)

戦闘スタイル

多くの退魔士とは異なり、その超人的な身体能力を生かせた肉弾戦が得意。対吸血鬼戦闘における冷酷非常さは群を抜く。

能力

強力な催眠暗示や、発火能力など、吸血鬼として多くの特殊能力を持つ。

特徴

質素な僧侶服姿に、神秘的な色香を漂わす、秀麗な容貌の持ち主。

常に気だるげなポーカーフェイスが目印。

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