その名は『カオスレギオン』 本項のお相手:九月薫(作者)、王豹史河、シード=クェーサー 作者「気がつけば新学期が始まってもう一月が過ぎようとしているところに、みなさん新年明けましておめでとうございます(激遅)。就職活動はどうした!?と自分で自分にツッコミを入れながら本文を打ち込み中の九月であります。旧年中は各方面に多大なご迷惑をおかけしました。今年ももれなくご迷惑をかけまくると思われますが、どうぞよろしくご贔屓に!」 史河「……新年度早々、すでに迷惑かける気満々なところが末恐ろしいね」 シー「珍しく同感だな」 史河「しかしまぁ、ほんの一週間前まで何の動きも見せていなかったのに、どうしたわけ? 今回の企画→発行までのスピードは。二週間以内に発送までが完了なんて、全盛期に匹敵するんじゃないの?」 シー「雨が降るどころかメテオかコロニーが降ってきそうだな」 史河「アルマゲドン近し、か」 作者「アンタら……まるでこのペーパーが悪魔の化身のごとき言い様だな」 シー「仕方がなかろう。前回の復活特大号が発行されるまでどれだけ時間がかかったと思っているんだ」 作者「うぅ、3年前まではこのペースが当たり前だったのにぃぃ(涙)」 史河「それはそうと、本題に入ろうよ」 作者「そうそう。今回の即決発行に至った最大の要因について語らなければいけませんね。 いきなりですが、ハマりました『カオスレギオン』。ええ、もうドップリと。 この作品、元はカプコンから発売された家庭用の3Dアクションゲームなんですが、色々な場面で再三語っているように、『ギルティギア』にハマってからというもの一年強、ソフトは買えどいまだPS2本体はゲット出来ないでいる私が、当然それをプレイ出来るわけもなく、まずは富士見ファンタジア文庫の方から発行された(いわゆるタイアップ。もっと今風に言えばメディアミックス)小説の方を手にとってみたわけですが……これがもう大当たり。いやホント、怖いくらいに。 ストーリーもキャラも私のツボを押さえまくりで。まるでケン●ロウばりの連打攻撃を前に「阿部氏と秀ブー!」で散ってしまいそうでした。 実際、小説を購入してから三日三晩は本気で素面ではなかったですね、私……(汗) そんな秘孔突き作品『カオスレギオン』の中でも、特に私の自律神経を乱しまくってくれたのが、裏表紙に登場した『彼』。ヴィクトール=ドラクロワ卿であります。 ぶっちゃけ(あまり好きな言葉ではないのだが、便利なのでつい使ってしまいますな……)『ドラっち』がいなかったら、いくらストーリーが良かったとしてもハマっていなかったと思う……(苦笑)」 シー「『ドラっち』……(汗)」 史河「『ドラっち』って……アナタ(汗)」 作者「確かにこんなキャラに合わない呼び方するのは私くらいのもんだろうな…… でも『ヴィクトール=ドラクロワ』って普通に有名な名前だから、会話の中で「ドラクロワ超最高〜♪燃え〜♪」とか言うのって、傍らで聞いていて凄く変なんだよね……」 史河「『ドラクロワ』って……『民衆を導く自由の女神』の作者だっけか?」 作者「そうそう『民衆を導く自由の女神』……忘れもしない、「最初で最後」といわれた日本での公開時……「これは是非見ておかなければ!」とはり切って上京してきたら、1日違いで公開は終了していたという『民衆を導く自由の女神』!くうっ!(涙)」 シー「事前に調べてから行けば良いものを……」 史河「フランス、行けば?」 作者「ああ、いかんいかん。話が脱線した。 『カオスレギオン』の方に話を戻すぞ。ドラっちに目をつけたキッカケというのは、もう見たまんま……」 シー「(ダレンフィム)陛下だな」 史河「(ダレンフィム)陛下だね」 作者「……まぁそういう事です。でも、ただルックスが「若ダレフにそっくり」というだけではここまでハマらなかった。だって「銀髪で長身長髪」のキャラなんてそれこそゴマンといるし。 ……逆に「ダレフそのまま」でもハマらなかったと思う。そこまで似ているとなると、物書きとして危機意識を憶えるからね。さすがに」 史河「それじゃあ実際はどういうキャラなの?ドラクロワって。 ……ゲームのパッケージではいかにも「悪役」ヅラだけど。」 作者「悪役ヅラ言うなや(汗)……その通りだけど。まぁ私もドラっちが見たまんま某FFZに登場するガイ●チサイコ野郎(ファンに聞かれたら後ろから刺されそうな発言だな・汗……いませんよね?セ●●ロスファン)ばりの悪役だったら、「ケッ」の一言で切って捨てていただろうが……まさかダレフと見せかけて中身が……だったとはね…… というわけで、以下、ヴィクトール=ドラクロワ卿・キャラ概要。(萌えポイントは太字で強調)」 ◆◆◆ ルックス 銀髪碧眼。加えて長身長髪。また当然のごとく美形。マント装備(←ポイント)。 所属・身分 (元)聖法庁枢機卿。(軍部最高指導者。貴族階級出身)。人望厚く、将来はいずれ聖王(=教皇)に、と目されていたが…… 年齢 24歳(←ストライクゾーンですな)。 性格 豪胆・苛烈な完璧主義者にして繊細・温和な理想主義者。生来のカリスマ性に深い洞察力、行動力を持ち合わせる。理想・信念を貫こうとする意思は大変強いが、時としてその強さが他人と自分自身を傷つけてしまう結果に。指導的立場にある事を意識しているせいか、立ち居振る舞いは非常にスマートで堂々としているが、その実、幼少期の体験から孤独に人一倍弱い脆い面も(要するに寂しがり屋。才能は確かにあったけど、権力闘争の世界で生きていくには、あまりにも純粋過ぎたんだねぇ……しみじみ)。 境遇 本来、育ちも性格もいいのに、最後の最後まで痛々しい程に薄幸。最終章は読んでいてもう、不憫で不憫で……(涙)どうなる事かとヒヤヒヤものでした。 必殺技 輝くばかりの爽やかな微笑(←マテ)。女性よりも何故か同性の方に威力を発揮(笑)。本作の主人公・ジークもこれにノックアウトされた(これは冗談でなく本当)。 友達 極少。権力闘争の渦中に生きている為、心を許せる人物がなかなかいない。それ故に一度打ち解けた相手に対しては、自分から離れていってしまわないよう、必死に尽くす。 能力・特技 貴族……つまるところ『いい所のお坊ちゃん』であるが、幼少時からきな臭い環境にいた為、腕っ節は恐ろしく強い。幻術と剣術の達人。 備考 『平等と平和の実現』という理想を胸に、現場組から伸し上がり、表に裏に尽力。行政改革に辣腕を振るっていたが、保守派勢力を煽動した対立候補に陥れられ失脚。これを機に彼の中の歯車は徐々に狂いだし、『ある事件』をきっかけに、現政府を離反。その秘宝を奪って逃亡。各地で暗躍するように。 ……『カオスレギオン』の物語は、彼の唯一無二の親友であり腹心であったジークが、その追討と秘宝の奪還を命じられたところから始まるのである。 ◆◆◆ 史河「ようするに、だ。元々は出来すぎているくらい良い人だったんだねぇ……ドラクロワ」 作者「それだけに、主人公の目を通して見る現在の壊れっぷりが痛ましいんだよね……本当に。読んでいて凄く切なくなるんですよ。『理想を教えてくれたのはお前なのに、そのお前が何故……』というジークの葛藤が文の端々から伝わってくる。『カオスレギオン』のテーマはSee-Sawの『あんなに一緒だったのに』で決定ですね。特に二番の歌詞がもぉ……はまりまくり。でも相手が今や世に仇なす大罪人になってしまったとしても、あくまで親友として向かい合い、必死にドラっちの暴走を止めようとするジークがまぁた……べらぼうにカッコイイんだな。 私、一応ドラっちが一番好きなんですが、ジークもかーなーり好きです。 つまるところ、『カオスレギオン』って、短編・長編とも、ジークとドラっち、二人の友情を中心とした様々な『絆』の物語なんだよね。これは個人的に常々「書きたいなぁ」と思っていたテーマだったから、読んでいてとても興味深かったです」 シー「…………」 史河「どしたの?シード君。変な顔して」 シー「いや……このドラクロワという男、俺がよく知っている人物にどこか似ているような気がするのだが……」 作者「(ぼそりと)ああ、そういえば上には書かなかったけど、体面に気を使わなければならないせいで、本来とは別の姿や名前を複数持っているところとか、漆黒の剣を空間召喚して戦ったりするところもダブるかもね……と、これで大方の読者が、『カオスレギオン』に私がバカ受けした理由に気づいたのではないかな…… 正解を出したところで何も出ませんが(笑)」 シー「……よもや事の発端が現在から3年前というところまで同じか」 史河「あーッ!分かった!分かった!ドラクロワとジークってそのまんま……(以下略)」 オンラインアップに際してのあとがき:上記のトークで『そっくりさん』とされた二人は、この後、ある特集記事中において、一つの伝説を作りあげる事になります。その伝説とは?次回に続く(かもしれない)。 |
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