なりきり100の質問……改め50の質問・その2

『エンペラーズ・ハイ』電波カップル降臨編・第2回

エリィ「2組各2週担当の全4回に渡って連載されたこの企画もついにファイナル。

先週までの展開はここを参考にしてもらう事にして、それでは引き続き『電波カップル降臨編』、後半の部をさくさくっと言ってみようか」

 

Q30.言われると弱い相手の一言は?

ダレフ「大抵の場合、『お願いV』の一言で何でもやってしまう自分が時々悲しい……」

エリィ「一応、自分が色ボケ入ってる自覚はあるんだな。

ただ、自覚はしていても、それを改善しようと努力する姿勢がないのが問題なんだよな……(汗)」

 

Q31.相手に浮気の疑惑が!どうする?

エリィ「この二人に限っては、太陽が西から昇るくらい『ありえない』状況だと思うが……あえて聞いておこう」

ダレフ「仮にそのような事態になった場合は、まずは浮気に到るまでの経緯と真意を確かめるべく、動く事になるだろう。

その結果、浮気が事実であると発覚した場合、次は相手の情報を三代前の家族構成まで調べ上げる」

エリィ「それで?」

ダレフ「身辺調査や遺伝子解析の結果、聖華を娶るに相応しい者だと私が判断すれば、大人しく身を退こう」

エリィ「相応しくない、と判断した場合は?」

ダレフ「(無言でにっこり)」

エリィ「……尋常で無く恐ろしい答えが返ってきそうなので(汗)、聖華ちゃんの方の答えを聞いてみようか?」

聖華「疑惑、という事はまだ浮気をしているという確証はない段階よね?だったら、私はダーリンを信じて待つわ」

エリィ「……まともな答え安心したよ(涙)」

 

Q32.浮気を赦せる?

ダレフ「上の質問で答えた通り、私自身が納得のいく相手であれば、赦す。そして私は去る」

エリィ「つまり『あらゆる意味で兄貴よりいい男であれば認める』って事か?(汗)

それじゃほとんど『赦さない』と言っているのも同じなんじゃ……」

ダレフ「そうでもない。もし、例えば七輝がここにいて『聖華は自分にこそ相応しい』と言い出したら、正直なところ、私に勝てる自信はない」

エリィ「ななき……?確か、聖華ちゃんの従兄弟で元婚約者だった?」

ダレフ「ああ。(うつむき加減で)

もっとも……あいつが私と聖華の間に割って入ろうとする事など、後にも先にもそれこそ絶対に『ありえない』のだがな」

エリィ「………(しまった。ひょっとしなくても地雷踏んじまったか?)」

聖華「(あわてて)え、エリィ君!私の答えは聞かないの?」

エリィ「んあ……?

そうそう!聖華ちゃんの方も聞いておかないと!

で?実際どうなん?」

聖華「寂しいけど……私としては赦すしかないと思うわ。

赦せないとしたら、つまるところもうダーリンと別れるしかないんですもの。それこそ無理な話だわ」

エリィ「なるほど」

 

Q33.相手がデートに1時間遅れた!どうする?

ダレフ「お互い忙しい身だからな。キャンセルにならないのであれば、どうという事は無い」

エリィ「つうか、兄貴の場合、呼ばれれば会議中だって飛んで行くんだろ……(汗)」

ダレフ「私とて、それなりに時と場合を選んで飛ぶ。

安いランプの魔神ではあるまいに、何でもかんでもほいほい出向いてたまるか。

こう見えて、聖華もその点はきちんと弁えている」

聖華「だから連絡さえ貰えれば納得するし、別に怒らないわ」

エリィ「前回の冒頭を見る限り、説得力皆無なんだが……(汗)」

 

Q34.相手の身体の一部で一番好きなのはどこ?

聖華「髪の毛。サラサラでとっても綺麗でしょ?つい弄りたくなっちゃうのV」

ダレフ「……初めて会った時には『凄い白髪』とか言っていたくせに」

聖華「だって、それまで身近に『銀髪さん』なんていなかったんですもの……」

ダレフ「だいたい、私のは一口に『銀髪』と言っても、ただの銀髪じゃないぞ?

この青みを帯びた微妙な色合いのどこが『白髪』に見えるのだ?理解に苦しむ(むっつり)」

エリィ「怒るなよ。カルチャーショック見たいなもんだろ?そう言う兄貴は聖華ちゃんのどこが好きなんだ?」

ダレフ「生き生きとした力強い瞳……かな」

エリィ「ほう。ひょっとしてひょっとしなくても、テル坊主の目元が聖華ちゃんに似てるのはそのせいか?」

ダレフ「それは……たまたまだろう」

エリィ「(そうなのか。そうなのか)まぁ、野郎は母親似の方が幸せになるっていうし、いいんじゃねえの?」

 

Q35.相手の色っぽい仕草ってどんなの?

聖華「色っぽいというか……ダーリンに対してはとにかく『綺麗』という言葉の方が先行するのよ。

何をしていても『綺麗』なの。伝え辛いけど……いわゆる『男の人』に対して感じるドキドキ感というのはないのよね」

エリィ「何となくわかる気がするわ。兄貴やテル坊主は、同性でも見惚れるからな。

色気がないっちゅーより、それを超越した変なフェロモンを出しているんだろう」

ダレフ「それを人は『カリスマ性』と呼ぶ」

エリィ「悪かったな……俺にはそういう才能がなくてよ」

ダレフ「私も聖華にあまり『色気』というのは感じないな……というか、今一つその概念が分からんのだ」

エリィ「ぶっとび夫婦らしい回答だ」

 

Q36.二人でいてドキッとするのはどんな時?

ダレフ「色気は感じなくても、惹かれていないわけではないからな。

不覚にも未だ、実に他愛ない仕草で魂を揺さぶられる時がある」

エリィ「例えば?」

ダレフ「ごく普通に笑いかけられたり、身体に触れられたり……

何故そんな事にいちいち反応してしまうのか、自分でもよくわからない」

エリィ「いまだに思春期未満な駆け引きでドキドキ出来るとは……なんか別の意味で羨ましい」

 

Q37.相手に嘘をつける?

聖華「私は無理ね。ダーリンは?」

ダレフ「私は……ついているつもりで、実は見抜かれているのではないか、と思う時が多々ある」

エリィ「をいをい。んじゃ、兄貴は聖華ちゃんに何か隠している事がある、ってカミングアウトしちまったも同然なんじゃ……(汗)」

聖華「でもいいわ。きっと訳があっての事なのでしょう?」

ダレフ「……すまない」

 

Q38.何をしている時が一番幸せ?

聖華「二人一緒にいられれば、何をしていても楽しいわ」

ダレフ「同じく」

 

Q39.ケンカをした事がある?

ダレフ「ケンカというか……だいたい聖華の方が何故だか一方的に怒り出して、気がつくと私が謝っている、というパターンがほとんどのような」

エリィ「尻の下にすっかりひかれちまってるんだな……」

 

Q40.どんなケンカをするの?

ダレフ「実にくだらないぞ?ここで話すのも字数の無駄になるからカットという事で良いか?」

エリィ「俺もそろそろバカップルオーラに当てられるのが辛くなってきたから、それでかまわねぇよ」

 

Q41.どうやって仲直りするの?

聖華「ダーリンはああ言っているけど、なんだかんだ言って私がダーリンに上手く誘導されて赦しちゃう、って場合も多いのよ?」

エリィ「そりゃ兄貴も伊達にアクの強い連中の頭目をやっちゃいねぇからなぁ。その気になればお手のもんだろ」

聖華「にっこり笑われて、ぎゅっと抱き締められて……悔しいけど、それでおしまい」

ダレフ「それ以上の事に及ばないと済まない場合もあるが」

エリィ「それ以上?」

ダレフ「察せ。ここでは言えん」

エリィ「あー、はいはい。大人の時間に突入するわけですか。

……俺の事『手が早い』って言う連中は多いけどよ、兄貴だって実は相当アレだよな……

テル坊主もああ見えて結構……凄かったりするんだろうか」

 

Q42.生まれ変わっても恋人になりたい?

聖華「そうね。本当にそうなれたら素敵ね」

ダレフ「ああ……可能であればまた巡り会いたいものだ」

 

Q43.「愛されているなぁ」と感じるのはどんな時?

聖華「それはもう……(ぽっ)」

エリィ「深くは聞かないが、いいねぇ幸せそうで」

 

Q44.「もしかしたら愛されていないんじゃ……」と感じるのはどんな時?

ダレフ「……ウサギの世話を頼まれた時」

エリィ「よっぽど嫌なんだな」

 

Q45.貴方の愛の表現方法はどんなの?

ダレフ「形は様々だが……私の力が及ぶ限り、彼女の人生が幸多いものとなるよう、取り計らう事だ」

聖華「ダーリンが思い浮かべる私の姿が、いつも笑顔であるように、幸せでいる事……かしら」

 

Q46.相手に似合う花は?

聖華「ダーリンは真っ白い百合とか似合うんじゃないかしら?」

エリィ「俗に言う『マドンナ・リリー』というヤツね」

ダレフ「そうか?その手の花はお前の方こそ相応しいのではないか?」

エリィ「うん。俺もそう思う。

兄貴ははっきり言って花を背負うイメージじゃないよな。つーか、それこそ花のほうが位負けするだろ。

……すげぇ話だけど」

 

Q47.二人の間に隠し事はある?

ダレフ「ある」

 

Q48.貴方のコンプレックスは何?

ダレフ「今はない」

エリィ「ええッ!?昔はあったのか!?

 

Q49.二人の仲は周りの人に公認?極秘?

エリィ「同族の間じゃ伝説的に有名だと思う」

聖華「でもこちらの人間界ではどうしても偏見が厳しくて、私とダーリンの本当の関係は未だに秘密。

……てっくんにも辛い思いをさせちゃった」

ダレフ「…………」

エリィ「大丈夫だって。あいつはそんな事でグレるようなタマじゃねえよ」

聖華「そうね。だからてっくんは私の自慢の息子なの(にっこり)」

 

Q50.二人の愛は永遠だと思う?

ダレフ「お前が望むなら……この意思、時の彼方に塵と化すまで添い遂げよう」

聖華「……ありがとう」

エリィ「あんなにおちゃらけた始まりだったのに、なんか名場面臭く終わってるよ……!」

 

 

ダレフ「さて、これでこの質問……もとい、連載も終わりか」

エリィ「ところで、これは俺の個人的な疑問なんだが……最後に一つだけ聞いていいか?」

ダレフ「言ってみろ」

エリィ「あんた等みたいな夫婦から、どうしたらあんなに繊細で常識的な息子が生まれて育つんだ?

ダレフ「それは確かに……何故だろう?

エリィ「この話の最大の謎って、カナート兄貴でも何でもなくて……これか?(汗)」

 

 

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