厨二病の世界(その1.5)
(初出:October 25 [Thu], 2012)
前回の記事(※『厨二病の世界』(1)の事)を読んでいて、書いた本人が長過ぎて色々と理解に苦しんだ部分があったので(←)、次のステップに進む前に簡単な復習とまとめの記事を上げておきます。
『設定なぞ行間から読み取れるぐらいの分量でよろしい。俺は型○のような設定厨にはならないぜ!』と言っておきながら、この体たらくである。
■かおす本舗における魔法体系のまとめ■
・現在の地球人類(鉄の種族)は基本的に魔術は使えない。
(魔力の流れを感じる為に必要な一種の〈触覚器官〉がない為。ミトコンドリアがないと酸素呼吸が出来ないようなもの)
・旧人類(黄金の種族)=先天性吸血鬼(純血種のいわゆる真祖)はデフォルトで魔術が行使出来る。
その行使にあたっては、あくまでも生まれついて備わった権能なので、呪文や魔法陣のような『起動式』は不要。あの人達、元々物質世界に間借りしている天使や精霊みたいなもんだし←故に天魔と同様、転生の概念はありません。
ただ、自分の魔力のみでは手に余るレベルの高度な魔術を行使する場合は、人間の魔術師同様、小道具を使う場合もあるようです。
・旧人類やかつて地球上に存在した先住種族の遺伝子を持つ人間=現代の魔術師である。
故に、彼らの使う魔術は先住種族のそれに比べ、著しく劣化する。世代が下る度にそれは顕著になる為、現在のルカさんの同僚たちでは、プレさんとタイマンを張るのは無理だと思われる。
・天魔(あるいは魔術師)の強さ
(魔力容量×処理能力×主人格のセンス(経験値等)+特殊能力)÷燃費効率
・↑前述のバランスがとれている〈天魔〉=最強なので、単純に魔力容量だけ物凄く大きい人畜無害な大魔王がいたり、燃費の良さだけで自分より高位の〈天魔〉のライフを削り倒す英雄のような〈突然変異の天才〉が時々歴史上に現れることになる。
一般に主神になるようなタイプの天魔は、〈魔力容量だけがバカでかくて他の小回りがきく天魔を手足の代わりに使って自分は何もしない(良くも悪くも世俗 に興味がない)〉ような〈ただそこにいるだけ〉な連中が多いので、ダレフ達のように、自分達から積極的に下界に端末を下して能動的にそこで得た生の情報を フィードバックしている大天魔は珍しい模様。
・現在のダレフの火力は著しく減退しているが、あくまでも〈攻撃力〉がなくなっているだけで(イメージとしては主砲が使用不能になっている巨大戦艦)、並 の天魔が勝負を挑んでも、あらゆる攻撃は〈全知〉で回避の上、撃ち返されるので、完全に滅ぼすのは非常に難しい。(逆に攻撃されない限り、こちらからは殆 ど何も出来ないので、限りなく無害で平和主義な魔王様である。ただ、情報戦で社会的に抹殺しにくるけどな……!←史河いわく、『天魔界のJ・E・フーバー (※歴代大統領を影から操っていたという、FBIの初代長官。アメリカの影の権力者)』)
故に現在のダレフは〈最強〉ではなく、〈不敗〉の魔王と呼ばれている。
……しかし親父がフーバーで、息子が灰色の枢機卿……もとい皇太子か……恐ろし過ぎるぜこの国……
・聖華は魔術師としては規格外もいいところで、ダレフと魔力のパスが完全に繋がってしまっている為、天魔と殆ど同じ感覚で魔術が使える。
ある意味、自分で考え、自分で行動する自由意志のあるダレフの法門(≒端末)が聖華だったりする。
その気になれば、包丁一本でドラゴンに立ち向かっていける恐ろしいヒト。
(一昔前なら『スレイ○ーズ』で言うところの『故郷の姉ちゃん』的ポジションで通じたジョーカー的存在。実際、殿下にとっては『故郷の母ちゃん』だし……)
とりあえず、クリス君やルカさんあたりなら、笑顔でド突き倒せます。(イシュトヴァンも制限なしの本気でこられたらさすがにヤバイ。つーか『あっちいっちゃえ!』の一言で宇宙に放り出されたら死ななくても戻ってこれないし……)パワーバランスブレイカーですとも。ええ。
・しかし解説しちゃうと色々ロマンがなくなるものである……別に不思議なことは不思議なままでいいぢゃん……と思わなくもない。